"ユダヤ人を救った動物園"・・・ 人間って、捨てたものじゃない
原題 "The Zookeeper's Wife" が示すとおり、本の内容は、動物園園長夫妻の物語というよりも、園長夫人の物語。
夫人の名はアントニーナ。人間だけだなく、動物との共感能力にかなり長けた人物だったようで、彼女が、動物の仕草とその意味、気持ち、適応能力を語る部分は興味深く、かつ面白い。
園長であるヤンの記述もそれなりある。アントニーナの、家族や身近な人々への強い思い、それとは対照的に、社会への責任、不正への怒りが伝わってくるヤンの言動。正に女性と男性の違いそのものだ。
ナチのユダヤ人根絶志向、全ての生物のドイツ化にはおぞましさを感じずにはいられない。
一方、ポーランドの1割以上もの非ユダヤ人が、自分達の命をも危険に曝すと知りながら、ユダヤ人を救うために行動していたということに驚くと共に、人間も捨てたものじゃないと思った。
この本って、こんなもんかなー?
知性刺激度 ★★☆☆☆
難解度 ★☆☆☆☆
社会改善志向 ★★★★★
娯楽度 ★★★☆☆
買う価値 ★★★★☆
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